令和3年度決算のあらまし
概要
令和3年度は、将来にわたり安全・安心な水の供給と経営の安定化を図るため、第4次水道事業総合計画「はちのへ水ビジョン2019」に基づき、施設の維持管理・更新事業を中心に事業を進め、更に水道施設や管路の耐震化等を実施しました。
業務量
令和3年度 | 令和2年度 | 増減 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|
給水人口 |
300,805 人 |
304,147 人 |
-3,342 人 |
-1.1 % |
給水世帯数 | 144,451 世帯 | 144,279 世帯 | 172 世帯 | 0.1 % |
年間総配水量 | 30,059,637 ㎥ | 30,503,804 ㎥ | -444,167 ㎥ | -1.5 % |
1日平均配水量 | 82,355 ㎥ | 83,572 ㎥ | -1,217 ㎥ | -1.5 % |
1日最大配水量 | 91,714 ㎥ | 93,228 ㎥ | -1,514 ㎥ | -1.6 % |
財政の状況
主要財源の給水収益は71億8千2百万円と前年度に比べ1.1%減となり、依然として厳しい財政状況となっています。収益的収入は、前年度に比べ0.18%増の84億9千7百万円、収益的支出は前年度に比べ0.04%減の74億3千2百万円となり、この結果、収支差し引き10億6千5百万円の純利益を生じました。
この純利益については、減債積立金(借入金返済のための積立)に2億円、建設改良積立金(施設の改修等のための積立)に6億6千5百万円、水道施設機能強化積立金(高度浄水処理や施設の安全性などの機能強化を図るための積立金)に2億円をそれぞれ積み立てました。
収支状況の前年度比較
(消費税抜き)
水道事業会計※1 | 令和3年度 | 令和2年度 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
収益的収入 |
8,497 百万円 |
8,482 百万円 |
15 百万円 |
0.2 % |
収益的支出 | 7,432 百万円 | 7,434 百万円 | -2 百万円 | 0.0 % |
純利益 | 1,065 百万円 | 1,048 百万円 | 17 百万円 | 1.6 % |
不良債務 (実質収支)※2 |
6,040 百万円 | 6,566 百万円 | -526 百万円 | -8.0 % |
地方債現在高 | 10,740 百万円 | 10,660 百万円 |
80 百万円 |
0.8 % |
他会計からの繰入金 |
63 百万円 | 72 百万円 | -9 百万円 | -12.5 % |
※1.地方公営企業法を適用している公営企業です。
※2.不良債務欄については、不良債務がある場合マイナス(-)で表記し、流動資産が流動負債を上回る場合においては、その欄をプラス表記しています。
令和3年度決算収支状況
建設改良事業
安定給水を確保するための管路整備として、馬淵川系導水管更新工事(平成29年度から令和5年度までの継続事業)や送水管・配水管の布設及び老朽管の布設替等(12.5㎞)を実施し、令和3年度末の水道管の総延長距離(口径75㎜以上)は、約2,090㎞となり、管路の耐震化率は、44.8%となりました。
また、老朽施設の更新として、白山浄水場配水本管及び流量計室更新工事(平成30年度から令和4年度までの継続事業)や、白山浄水場中央監視制御設備更新工事(令和元年度から令和3年度までの継続事業)、新目時配水池(仮称)築造工事(令和2年度から令和4年度までの継続事業)等を実施しました。
(消費税抜き)
令和3年度 | 令和2年度 | 増減 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|
建設改良費 | 4,908 百万円 | 3,712 百万円 | 1,196 百万円 | 32.2 % |
損益計算書
当企業団の経営成績を表す計算書です。
令和3年度 | 令和2年度 | 増減 | |
---|---|---|---|
営業収益 |
7,436 百万円 |
7,440 百万円 |
-4 百万円 |
うち給水収益 | 7,182 百万円 | 7,261 百万円 | -79 百万円 |
営業外収益 | 1,060 百万円 | 1,042 百万円 | 18 百万円 |
特別利益 | 1 百万円 | 0 百万円 | 1 百万円 |
水道事業収益 | 8,497 百万円 | 8,482 百万円 | 15 百万円 |
営業費用 | 7,257 百万円 | 7,244 百万円 | 13 百万円 |
営業外費用 | 175 百万円 | 190 百万円 | -15 百万円 |
水道事業費用 | 7,432 百万円 | 7,434 百万円 | -2 百万円 |
純利益 | 1,065 百万円 | 1,048 百万円 | 17 百万円 |
貸借対照表
当企業団の資産の状況や財務の状態を表す計算書です。
令和3年度 | 令和2年度 | 増減 | |
---|---|---|---|
固定資産 |
84,486 百万円 |
83,035 百万円 |
1,451 百万円 |
流動資産など | 7,527 百万円 | 8,041 百万円 | -514 百万円 |
総資産 | 92,013 百万円 | 91,076 百万円 | 937 百万円 |
負債 | 38,775 百万円 | 38,903 百万円 | -128 百万円 |
うち企業債 | 10,740 百万円 | 10,660 百万円 | 80 百万円 |
うち引当金 | 1,956 百万円 | 2,007 百万円 | -51 百万円 |
うち繰延収益 | 24,562 百万円 | 24,704 百万円 | -142 百万円 |
資本金 | 47,473 百万円 | 46,201 百万円 | 1,272 百万円 |
剰余金 | 5,765 百万円 | 5,972 百万円 | -207 百万円 |
総資本 | 92,013 百万円 | 91,076 百万円 | 937 百万円 |
資金不足比率
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」により資金不足比率について、監査委員の審査に付し、その意見を付けて企業団議会9月定例会へ報告しましたので公表します。
会計 | 令和3年度資金不足比率 | 経営健全化基準 |
---|---|---|
水道事業会計 | - | 20.0% |
注:資金不足額がない場合は「-」と表記しています。
【参考】資金不足比率の算定方法
資金不足比率 = 資金の不足額÷事業の規模(営業収益-受託工事収益)
借入金の返済状況
一人当たりの借入金残高
お問い合わせ先 経営企画課財政運営グループ 0178-70-7032